40年前との違い・・・
2021.03.12
40年前との違い・・・
こんばんは住環境アドバイザー小川です。
先日家造り勉強中のご夫婦のお父様、お母様とお話した時・・・
1000万円あれば・・・40坪の豪邸が建築できる・・・と言っていました。
確かに私の親父に、実家はいくらで建てたの?と聞いてみたところ・・・
驚くことに・・・500万円!との答えが返ってきました。
奥さんの実家も同じくらいの金額で家造りをしたそうです。
その時の金利は約8%と高く・・・そのまま30年ずっと高い金利で支払いしていたそうです・・・
銀行に早く返済する為に繰り上げ返済を申し出したところ、返済の手数料がかかる・・・
今のままでもかわならい・・・と金利見直しすらできなかったそうです。
1000万円があれば40坪の豪邸・・・たしかに、金利は高かったけど物価は安い時代でした。
ちなみに昭和40年の1万円は現在の価値にすると企業物価指数で1.9倍つまり1.9万円・・・
昭40和年の1000万円の価値は現在では1,900万円に相当します。
お父様お母様との時代では物価の上昇率は約2倍・・・
確かに給料も安い時代だったかもしれませんが・・・・
現在の家は40年前の住宅性能とはまるで違います。
オール電化・断熱材・基礎構造・工法・ガラス・サッシ
どれを取っても40年前と同じ工法ではない上に物価は2倍です。
家造りの相談をご両親にされるときは現在の物価と40年前の物価は
約2倍違う事を説明してください。
ちなみに40年前のラーメンの価格を聞いたら・・・
180円・・・200円・・・という答えがえってきました。
現在のラーメンは安くて500円です。
子供の頃大好きだったチロルチョコ・・・
今は10円では買えません。
ちなみに40年前は3個並びで10円だったそうです。
大好きな九州のアイス、ブラックモンブラン
昔は50円でしたが現在は100円です。
あんぱんは昔30円だったそうですが現在は100円です。
しかし40年前の銀行の住宅ローン金利は8%を超えていました。
しかし借り入れ額が少ない為、なんとか返済できていました。
現在の建築価格が2倍とすると。。。もしも8%の金利で家を建てたら・・・
ほとんどの人はローンを返済することが出来ません。
現在の10年固定金利は1.1%前後と安くなっています。
2000万円の借り入れでもなんとか返済できる金利です。
しかしここには落とし穴があります・・・・
10年固定金利は今から10年間だけ1.1%です。
10年後は今よりも高い金利になります。
10年後・・・・株価の上昇・・政策金利の解除・・金利引き上げが続けば・・・・
もっと金利は上がります。
30年から40年前の金利は約8%だった金利に比べれば低い金利とも言えます。
しかし2000万円借り入れした場合の金利1%は返済金額1万円の上昇になります。
5%上昇した場合・・・・5万円も支払いが増える可能性があるのです・・・・
毎月6万円の返済が10年後・・・・11万円・・・・子どもの教育費にもお金が必要な
10年後です。 10年で給料が現在よりも2倍になれば大丈夫ですが・・・・。
金利上昇に関係なく返済金額が決まっているのは
全期間固定型金利・・・つまりフラット35です。
現在は一定基準をクリアしている住宅には基準金利から10年間金利を-0.25%引き下げてくれます。
将来の金利や物価の上昇、貨幣価値の値下げなど不安はこれからいっぱいです。
今、不動産を買い、低い金利を一生払い続ける・・・
これが現在の賢い家つくりなのかもしれません。
小川でした。