家中、暖かい家は都城の非常識？家中、寒い家が都城の常識？｜【宮崎・都城】家づくりのヒントが見つかるブログ｜リブハウジング

家中、暖かい家は都城の非常識？家中、寒い家が都城の常識？

2021.01.14

こんにちは、住環境アドバイザーの小川です。

突然ですが私は都城生まれの都城育ちです。
都城は「安久町」で昭和48年に、無口な父親と明るい母親から生を受けました。
私は体が小さく、よく風邪をひいたり、すぐに病気をもらってくるような幼少時代でした。

今思えば両親も私を育てるのにかなり苦労をしただろうな、と自分が父親になってあらためて感じさせられます。
ある朝、風邪をこじらせた私を見た母は、病院に連れて行く為に、いつもはタクシーを使うのですが、なんと母の原付バイクの後ろに私を乗せ、二人乗りで病院に走り出したのです。
冷静な判断が出来ない程、私の具合が悪そうに見えたのでしょう。

運悪く、二人乗りの親子はパトカーに見つかってしまいました。当然、交通違反です。熱でモウロウとしている私でしたが、その時の記憶は鮮明に覚えています。
「私はどうなってもいいから、この子を早く病院に連れて行って～」と母は泣きながら警察官に詰め寄っていました。
私は、熱でモウロウとする中で母親の優しさと強さに、涙が止まりませんでした。

私の母は18年前に亡くなりました。
直接の死亡原因は心臓疾患でした。
当時、私たちが住んでいる建物は、暖房も中々効かない「冬は凍えそうに寒く、夏は蒸し風呂のように暑い家」でした。

少しづつ、少しづつ母の体に負担がかかっていたのだと思います。
「冬は寒く、夏は暑い」そんな家が当たり前だと思っていました。しかし、それは間違っていました。
「冬あたたかく、夏すずしい家」を、私は知らなかっただけなのです。
これから、家造りに取りかかる皆様も当時の私と同じだと思います。「冬あたたかく、夏すずしい家」を知らない人が、たくさん存在するのです。

なぜなら、宮崎では約8割の家が「冬寒く、夏暑い工法」で造られているのが現状だからです。
「私は,大好きだった母親の寿命を奪い、健康だった息子を気管支喘息にした、見せかけだけの不健康住宅を絶対に許せません。」

「冬あたたかく、夏すずしい健康住宅」がある事をどうか知って下さい。