こんにちは!リブハウジングの奈須です。
リブハウジングの家づくりでは、壁材として「漆喰」を使っています。
漆喰というと、白くて塗り壁の風合いがきれいな素材、というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
もちろん、職人さんが一つひとつ手仕事で仕上げる、あの独特の表情も漆喰の魅力のひとつ。
でも私たちが漆喰を使っている理由は、見た目だけではありません。
長い歴史の中で使われ続けてきた漆喰には、日本の気候や、毎日の暮らしにうれしい特徴がたくさんあります。
今日はそんな漆喰について、少し掘り下げてみたいと思います。
昔から建物に使われてきた漆喰
漆喰は、消石灰を主原料としてつくられる塗り壁材です。
日本では昔から、住宅だけでなく、お城や蔵、寺社など、さまざまな建物に使われてきました。
昔の建物を思い浮かべると、真っ白な漆喰の壁を目にすることがありますよね。
何百年も前から使われてきた素材が、今も住宅の壁材として使われている。
そう考えると、漆喰は単なる「昔ながらの素材」ではなく、長い時間をかけて、その良さが受け継がれてきた素材なのだと思います。
最近では、住宅の内装というとビニールクロスが一般的になりましたが、漆喰には自然素材ならではの風合いがあります。
同じ白い壁でも、光の当たり方によって見え方が少し変わったり、職人さんの手仕事による微妙な表情があったり。
完成したその日が一番きれいなのではなく、年月を重ねながら家になじんでいく。
そんなところも、漆喰の魅力のひとつです。

湿気を調整して、カビの発生しにくい環境へ
宮崎で暮らしていると、やはり気になるのが「湿気」です。
特に梅雨から夏にかけては、外に出た瞬間に湿気を感じるような日もあります。
家の中でも湿度が高くなると、ジメジメした不快感だけではなく、結露やカビなども気になるところです。
漆喰のような多孔質の壁材には、水蒸気を吸ったり放出したりする性質があります。そのため、室内の湿度変化をやわらげる働きが期待できます。もちろん、漆喰だけですべての湿気を解決できるわけではなく、住宅の断熱・換気計画などとあわせて考えることが大切です。
また、施工直後の漆喰の主成分である消石灰は強いアルカリ性を示します。
こうした性質もあり、カビや微生物が増殖しにくい環境づくりにつながるとされています。
家は、一日の中でも長い時間を過ごす場所です。
だからこそ、デザインや間取りだけではなく、壁や床など、毎日触れるもの・囲まれているものに何を使うのかも、実は大切な家づくりのひとつだと私たちは考えています。

夏の強い日差しにも。漆喰と「方解石」の話
そして、漆喰の特徴としてもうひとつ知っていただきたいのが、夏の強い日差しとの関係です。
少しだけ難しい話になりますが、ここで登場するのが「方解石(ほうかいせき)」です。
漆喰の主成分である消石灰は、壁に塗られたあと、空気中の二酸化炭素と反応し、徐々に炭酸カルシウムへと変化していきます。その代表的な結晶が「方解石」です。
炭酸カルシウムには太陽光を反射しやすい性質があり、漆喰の白い壁も日射を反射することで、表面温度が上がりにくい方向に働きます。
宮崎のように夏の日差しが強い地域では、外壁に使う素材としてもうれしい特徴のひとつです。
そのため、夏の強い日差しを受けたときにも、濃い色の外壁のように熱を吸収し続けるのではなく、日射を反射することで表面が熱くなりにくい方向に働きます。
「白いから涼しそう」という見た目だけの話ではなく、光や熱の吸収・反射という面から見ても、漆喰には夏の住環境と相性の良い特徴があるのです。
もちろん、家の中の暑さは断熱性能や窓、日射遮蔽、間取りなどさまざまな要素で決まります。
漆喰だけで「夏でも暑くならない」ということではありません。
でも、強い日差しが照りつける宮崎の夏を考えると、できるだけ熱を取り込みにくい素材を選ぶことも、快適な家づくりを考える一つの方法だと思います。

毎日の暮らしで感じる、漆喰の消臭性
家の中では、料理や洗濯物など、さまざまな「におい」が発生します。
たとえば、家の中で焼肉をしたとき。
楽しい反面、翌日までにおいが残ってしまうのが気になることもありますよね。
また、梅雨時期や雨の日には、室内干しによる洗濯物の生乾き臭が気になることも。
漆喰には、においの原因となる物質を吸着する働きが期待されており、こうした生活臭を残りにくくしてくれるのも特徴のひとつです。
もちろん、換気や洗濯物の乾かし方も大切ですが、毎日過ごす空間の壁そのものに消臭性があるというのは、暮らしてから実感しやすい漆喰の良さだと思います。
焼肉のにおいも、洗濯物の生乾き臭も。
暮らしの中で気になるにおいを少しでも減らしてくれることは、快適な住まいを考えるうえで、うれしいポイントのひとつです。

まとめ|昔ながらの素材が、今の暮らしにも合っている
漆喰は、長い歴史を持つ素材です。
でも、その特徴を改めて見てみると、
湿気を調整すること。
カビの発生しにくい環境をつくること。
夏の強い日差しを反射すること。
そして、暮らしの中のにおいを残りにくくすること。
昔ながらの素材なのに、実は今の私たちの暮らしにも合っている。
そんなところも、私たちが漆喰を好きな理由のひとつです。
見た目の風合いはもちろんですが、内壁としては湿気やにおいなど日々の暮らしの中で、外壁としては宮崎の強い日差しを受ける中で、それぞれ違った良さがあります。
家は完成したときだけを見るものではなく、その先、何年も暮らしていく場所です。
だからこそ私たちは、毎日の暮らしの中で少しずつ「この素材でよかった」と感じてもらえるような家づくりを大切にしていきたいと思っています。
さて、焼き肉の話がでたところで。
先日、いつも一緒に家づくりをしてくださっている職人さんや協力業者さんたちと、焼肉を囲んで懇親会を行いました。

リブハウジングでは年に数回、こうして職人さんや業者さんたちと集まって、みんなで食事をする機会があります。
普段はそれぞれの現場で顔を合わせることが多い皆さんですが、こうして仕事を離れて、ゆっくり話をしたり、笑ったりする時間も大切にしています。
この日も、あちらこちらで話が盛り上がり、皆さんのたくさんの笑顔を見ることができました。
私たちスタッフにとっても、とても楽しい時間になりました。
日頃から現場を支えてくださっている職人さん、業者さんの皆さんには、本当に感謝しています。
これからは、いよいよ暑さも本格的になってきます。
特に現場で作業をされる皆さんにとっては、厳しい季節です。
どうか無理をせず、水分補給や休憩をしっかり取りながら、体調には十分気をつけていただきたいと思います。
今年の夏も、みんな元気に乗り切れますように。
そしてまた、次の懇親会でも皆さんの元気な笑顔が見られるのを楽しみにしています!











