私の一番の願いは
子どもたちの健やかな成長と笑顔

寒暖差が激しく日照時間の長い宮崎県は家造りには難しい環境にあると言われています。しかし私は願いを叶えるため、宮崎県での「家造り」に昼夜問わず、何年も何年も取り組んでいます。

心と身体に優しい良い家を建てるための素材や工法探し。その為であれば国内外問わずに足を運び、「本当にいい家とは」を模索し続けてきました。

私がこのように信念を持ち続け今日まで「家造り」を続けているのは、ある男の子との出会いがあったからです。その男の子から本当に大切な事、「いい家」とは何かを学びました。

その男の子はアレルギーと小児ぜん息を患い、ご両親はその子を連れて病院に通い続けていました。病院では強い薬を処方され、その薬を飲ませ続ける、塗り薬を塗り続ける。だめなら貼り薬も、と生まれてからずっと、終わりのない戦いでした。

男の子の症状が悪化し病院に駆け込むと、お医者さんはさらに強い薬をすすめます。
こうしてその男の子のアレルギーは更に少しずつ、少しずつ、症状が進み、食べ物の制約も増え状態は悪化。ご両親は全身ガサガサのわが子と同年代の子どもたちのきれいな肌を見るたびに、言いようのない気持ちに駆られ、我が子に対しいつも謝罪の言葉が頭の中をよぎったと言いました。

「ごめんね、健康に産んであげられなくて。」

何と悲しい言葉でしょうか。一生忘れることができない言葉となりました。

そのような中、このご家族は藁にもすがる思いで私たちリブハウジングを尋ねて下さったのです。
お話を伺いながら私はハッと思い当たることがありました。
毎日ゼーゼーと咳をしながら、肌をボリボリ掻きむしるこの症状は、もしかしたら家にも原因があるかもしれない。

もちろん、食べ物や花粉などの影響もあるでしょう。しかし、毎日多くの時間を過ごす「家」にも原因があるのではないか。

ご両親も「家」が思い当たり、一縷の望みをかけ、子どものために化学物質を排除した「すべて身体に優しい自然素材」で建てる家造りを求めリブハウジングに来られたのです。もちろん、全ての原因が家だったわけではありません。それはご両親も十分に理解されていました。

ですが、家が完成しリブハウジングで建てた家に住み始めると、生まれてから約6年の歳月の中で、一向に改善する兆しが見えなかった我が子の顔、体、腕、足、首が、わずか半年あまりで子どもらしいツヤツヤとした柔らかい肌に戻っていったのです。

男の子に再び笑顔が戻りました。

そして、男の子の笑顔はご両親の笑顔となって、家族みんなの笑顔の輪へと広がったのです。
ご両親も、そして私もただ住む環境を変えるだけで、ここまで症状が改善するとは夢にも思っていませんでした。

私はあらためて家に、これほどの力があるのかと強い感動を得ました。
これこそが、本来の家の価値なのだと気付かされました。

その男の子は現在、成人を迎えられ、アレルギーに苦しまない生活を送ってくれています。

家族の健康、子どもたちの笑顔に勝るものはありません。

家族の健康を守る心と身体に優しい「家」を造る。それが、私たちリブハウジングの使命です。