収納スペースは確保されているはずなのに、なぜ片付かないのか?
こんにちは!
リブハウジング工務・現場管理を担当しております 中尾です。
突然ですが、 「新築を建てるなら、収納スペースはたくさん確保したい!」
そう考えられる方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際に新しい暮らしが始まると、
「収納スペースは十分あるはずなのに、なぜかリビングが片付かず物が散らかってしまう…」
「気づけばダイニングテーブルの上に物がたくさん置いてある…」
「家を建てる前には想像していなかった場所に物があふれている…」
そのような経験はありませんか??

私自身も、気づけばダイニングテーブルの上に鍵や郵便物を仮置きしてしまうことが多々あります。
収納する場所がないわけではないのに、つい手近な場所に置いてしまう。
そして、気付けばその場所が物であふれている。
そんな経験から私は、
「片付かない原因は収納不足ではなく、収納するまでの動作や習慣にあるのではないか?」
と考えるようになりました。
家づくりにおいて、収納スペースの広さや数に目が向きがちですが、
本当に大切なことは、
「どれだけ収納スペースがあるか」ではなく、「どのような収納計画をするか」です。
私も工務としてさまざまな住まいづくりに携わるなかでも、
住み始めてからの満足度を左右するのは収納の量よりも、配置や使いやすさなど、
施主様の暮らし方に寄り添った収納設計が重要だと感じております。
なぜ収納する場所はあるにも関わらず、なぜ人は「とりあえず置く」のか?
そこで今回は、「収納スペースはあるのに片付かない」という住まいの課題について
現代の暮らし方という視点を交えながら考えてみたいと思います。
1.暮らしの変化に対して、収納計画は追いついているか
私たちの暮らしは、この数年で大きく変化しました。
ネットショッピングを利用すれば欲しい物がすぐに届き、
定期購入サービスやサブスクリプションの普及などにより、
日用品や趣味のアイテムも増えやすくなりました。
さらに、子供の成長に合わせて必要なものが増えたり、
在宅ワーク用品や防災グッズなど以前にはなかった物を持つ家庭も多くなり、
ライフスタイルが多様化したことで、住まいに求められる役割も広がりました。
住まいは完成した瞬間がゴールではなく、その先の生活を支える基盤だからこそ
変化に対応できる余白を持たせることが求められると思います。

2.「とりあえず置き」が住まいの課題を映し出す
玄関に置かれた荷物、ダイニングテーブルの上の郵便物、リビングに置かれたバックなど。
こうした光景は、多くの家庭で見られるものではないでしょうか。
家の中には「とりあえず置く場所」が生まれます。
しかし、見方を変えればそれらは収納不足の問題ではなく、
「収納と動線の不一致」を示しているとも言えます。
人は無意識のうちに、最も効率の良い場所へ物を置きます。
つまり「とりあえず置く場所」は、その物が本来収納されるべき場所を示しているのです。
収納スペースは設けることが目的ではなく、自然と使われることに価値があります。
だからこそ、間取りや生活動線と一体で考えることが重要だと思います。
家づくりは、図面だけでは見えない暮らし方を想像することが大切だと
現場を管理する側だからこそ実感しております。
3.これからの家づくりに求められることは「収納量」ではなく「収納設計」
近年の住宅計画では、収納の面積や量だけではなく、
「どこで使うものを、どこへしまうか?」
という視点が重視されています。
例えば、
〇玄関には外出用品
〇キッチン・パントリーには、食品ストック類
〇洗面室には日用品
といったように、使用する場所の近くに適切な収納スペースを配置することで、
ものを片付けるための移動や手間を減らすことができます。
これは単なる収納計画ではなく、暮らしそのものを設計する考え方です。
私も工務として現場管理をしているなかで、図面通りに仕上げることはもちろんですが、
その空間が実際の生活の中でどのように使われるのか、
「完成した時の美しさ・性能」だけではなく、
「住み始めてからの心地よさ・使いやすさ」も意識しながら
見えない部分まで丁寧に家づくりに取り組んでおります。


片付く家には理由がある
「収納が多い家」と「片付く家」は、必ずしも同じではありません。
大切なのは暮らし方に合わせて収納計画をして、無理なく整理整頓できる環境を作ることです。
家づくりにおいて注目されるのは間取りやデザインであることが多く、もちろんそれらも重要ですが
長く快適に暮らすためには、日常の行動まで見据えた収納計画・設計が欠かせません。

私たちリブハウジングが家づくりを行うことが多い宮崎・都城エリアは、
子育て世帯が多いこと、車での移動が中心となる生活スタイルという地域特性があります。
そのため、玄関収納の使い方や、ストック品を収納するパントリー、
洗濯から収納までを効率よく行える動線設計など、
施主様の暮らし方に合わせた提案が重要になります。
ご家族一人ひとりの生活スタイルに寄り添いながら、
住み始めてからも快適さを実感できる住まいづくりを目指しております。

私たちが家づくりするにあたって、本当に大切にしていることは
「どんな家を建てるか」だけではありません。
“その家で、どんな朝を迎えたいのか“
“どんな時間を家族と過ごしたいのか“
“どんな未来を描いているのか“
暮らしの本質に目を向けながら住まいづくりを行っております。
家は、完成した瞬間がゴールではなく、
そこから何十年と続く暮らしの舞台となります。
これから家づくりを検討されている方は、
「どんな家を建てるか」ではなく、「どのような暮らしを実現したいか」
という視点から家づくりを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
ご家族にとって本当に心地よい住まいとは何か。
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