Point 3どんな家に住みたいか真剣に話し合う

住宅取得に当てることができる総予算が決まったら、次に考えるのは「家のこと」です。
家づくりは夢の世界です。あれもしたい、これもしたいと憧れをプランに組み込んでいくと、10万円、20万円とどんどん予算オーバーしていきます。目に見えない3,000万円前後の大金を借りるので、100万円前後の予算オーバーが「これくらいだったらいいよね」と言う気になってしまい、お金の大切さが麻痺してしまいます。こうして予算オーバーの家づくりをしてしまうと、毎月のローン返済に追われ、幸せな暮らしを送ることが出来ずに心の健康を失ってしまうのです。
そうならないためにも、自分たちの予算の中で、本当に欲しいものにどう配分していくかを決めていかなくてはなりません。
そのために必要なことが、ご夫婦で、ご家族で「どんな家に住みたいか」を真剣に話し合い、「自分たちが住みたい家ってこんな家だよね」という思いを確立することです。
ご夫婦、ご家族で家づくりに対する思いを確立させ、一本芯を通すことができると、予算配分の指標が持てるのと同時に、依頼すべき住宅会社も自然と絞られてきます。
家族で『叶えたい思い』これが明確になれば住宅営業マンの言葉に惑わされることもなくなります。
-
- “叶えたい想い”から導き出す質問
-
どんな家を造りたいですか?
何のために家を造りますか?
誰のために造るのですか?
-
答えが導き出されると家族の想いに一本「芯」が通る
-
- 「芯」を持って具体的に考える
-
和室は必要ですか?
子供部屋は必要ですか?
トイレは1階と2階にあった方が良いですか?
バルコニーは必要ですか?
廊下は必要ですか?
夫婦の寝室はいりますか?
収納はどれくらい必要ですか?
etc...
マイホームを取得した相反する
2家族のエピソードを紹介します
EPISODE.01
築17年を迎えたI様邸。
新築当時は、憧れが叶った4畳半ある広いバルコニーが自慢の一つでもありました。しかし、17年間でご主人がそのバルコニーに出たのはたった3回だけ。
結果的にほとんど使われていないバルコニーですが、造るのにも費用がかかり、その分建物が大きくなるので固定資産税もかかりました。
2年前に経年劣化から必要に迫られて防水工事をしたので修繕費もかかりました。
憧れだけで造ったこのバルコニー。はたしてI様ご家族にとって、本当に必要だったのでしょうか。
EPISODE.02
ご夫婦の寝室を造らなかったS様邸のお話です。
あと200万円程度借入金を増やせばご夫婦の寝室を造ることが可能でした。
しかし、そうなると最初に決めた資金計画からは外れてしまいます。
そこでS様ご夫婦は、もう一度自分たちが家を造る目的に立ち返りました。
夫婦の寝室はいらない。その代わり“子どもたちのために出来ることをしよう”と。
子どもたちはいずれ巣立っていく、そのときにそこを寝室にすればいいと。
無理に住宅ローンを増やさないと選択したS様ご家族は、日々の生活をいつも楽しみ、「心と身体にストレスなく」豊かな生活を過ごされています。
一本芯が通った家づくりは「どこに」「どれだけの」予算配分をすれば
満足の出来る家づくりが叶うのかが見えてきて、住宅会社選びも失敗しません。